舌先から散弾銃

ただの日記です

2014/04/24

小さい頃から寝ない子だったらしい。
夜泣きはしなかったらしいが(そもそも寝ていないのだからおかしな話だが)
どちらがいいかは悩みどころらしい。

そんなもんだから、母は毎日寝る前に一冊絵本を読んでくれた。
ワニのバルボンさん、でこちゃん、そらまめくん、あさたろう etc……
ワニのバルボンさんを暗誦したあすかちゃんをみて母は、とんでもないものを産み落としてしまった、と思ったらしい。


小さい頃から早起きが嫌いだった。
できるかぎり布団にくるまって微睡んでいたかった。
小学校1年生になる春。
早起きが苦手なあすかちゃん(当時6才)は、初めて誰にも起こされずに7:00に起床。顔を洗って、トーストを焼いて、バターを溶かして、あたたかい紅茶で流し込んで、歯を磨いて、髪を梳かして、結いて、ピカピカのランドセルを背負って、玄関に向かい、卸したてのピンクの運動靴をはいて、"どうだこれくらい私だってできるんだぞ"と言わんばかりに「いってきま~す!!」と、それはそれは高らかに宣言した。
途端に、
普段はいるはずもない父がトイレをガチャっとあけ、「明日香!?どこいくの!?」
そう、日曜日だったのだ。
そのあと、ひどく両親に笑われたものだ。
「偉いね~自分で起きたのか~偉いね~」
といいながら彼らは涙を流して爆笑しやがったのだ。
今ではそれが「まじお前可愛過ぎwwwwwwww」という意味での笑いであるのがわかるのだが、日曜日という概念を知らないほどミニマム脳みそな当時の私には、その笑いは、バカにされている笑いだと勘違いして、父の胸を叩きながら泣いたものだ。


中学にあがる時、まず喜んだのが、「よっしゃ、小学校の時より寝れる」
小学校の登校班の集合時間は7:45。
中学校の登校時間は8:30。
1時間も違うのだ、しかも服も指定。悩む時間は必要ないのだ。さぞ寝れることだろううひひうははおもろ。
なのに、
部活(しかも運動部)に入っちまったもんだから、朝練という概念がそこに立ちはだかり、結果私は6:30起きを強いられた。
もう絶望感がすごかったと記憶している。


高校にあがる時、「いやぁー小学校の時の時間に戻れるのかーいやぁーこれ幸い。」
高校の登校時間は8:40。
遅くても8:00に起きれば間に合う。
下手すりゃどの時よりも早起きしなくてすむぞぁ~わ~いっつぁわんだふぉわぁ~。
蓋をあけてみると
私は通学に1時間かかるところを自らの学校として選んだ。
その上、乗り換えが生じるので中途半端な時間しかないのだ。
本当は7:40くらいのに乗りたいのに、7:30のつぎは7:55とくる。それでは遅刻だ。
仕方なく7:31に乗車。
その後は、好きな人と同じ電車になりたくて7:25、7:20とどんどん乗る時間を早くしたものだから結局起床は6:00。
人生はこんなはずじゃなかったの繰り返しだ。


大学生になるころ、それはもう一種の確信をもって思っていた。
大学というところは、己で時間割を組むので、そもそも"登校時間"というものに縛られないのだ。
いや~やっと寝れる朝がやってくるぅ~
蓋をあけてみると私は片道2時間かかる学校を選んだ。
1限は9:00から。
単純に考えて7:00の電車にはのらなくてはなのだ。
しかも不幸なことに、学校の最寄り駅からバスを利用しなくてはならず、バスの時刻表に合わせると、あれよあれよと乗る時間は早くなり、今、私は6:16発の電車に乗っている。
おまけに生き辛い世の中なので毎日洋服を着なければもれなくお縄だし、過去の12年間には必要なかった、顔面の手入れ、頭の手入れが新たに加わり、結果今私は5:00起きを強いられている。

 


もう意味がわからない。

 

早起きがつらい、ただそれだけの話です。