舌先から散弾銃

ただの日記です

 2月末日。夫の誕生日も近かったので「どっか遠いとこ行く?」の一声でその日の夜の飛行機を予約し、関西へ行った。その日の宿も決めぬまま、京都のお好み焼きをつつき、お酒も回ってきたところで「お互いに、一番だったら後はなんでもいいよね」という話で盛り上がった。夫は「あすちゃんが週一で他の男と朝まで飲んでいても別に何も思わないし(かまかけられてる?)『まあ、アスちゃんが一番好きなのは俺だろうし』って感じ」と言う。私も私で「私もやっくんが『ネットカフェに泊まる』と行ってしばらく帰ってこなくても別に何も嫌じゃないし、もし仮に他に女がいたとしても『まあ私には勝てないだろうけどな』って思っちゃうな」みたいな話をした。世の中には、週2回飲みに行っただけで彼女に怒られる男がいると言うのに、私ときたらひどい時は週3終電、週1朝帰り。世の中には男とラインをしているだけで彼氏に携帯をぶち壊される彼女がいるのに、夫ときたら休み前夜の火曜日から水曜日の一泊二日で一人旅に行ったり、ネカフェで漫画を一気読みしたりしてる。大抵、女の友達は「疑おうと思ったらいくらでも疑えるじゃん」と言い、男の友達は「そんなに自由なんて最高だ」なんてことをいうので、女の疑いはあながち間違ってないのかもしれない。その”自由”ってなんやねん、みたいなね。事あすちゃん/やっくんについては宇宙一の自信を持っており、その自信は日々お互いがギフトしてあげてられてるのかな〜ってことにした。普通に文字に起こしてみたら、なんちゅう会話を夫婦でしてるんだって感じだ。

 マブにUネクストのファミリープランに入れてもらい、セックスアンドザシティの新章をみた。死んだ夫の遺言で「遺産の一部を前妻に」という記述で、主人公のキャリーはかなり取り乱すんだけど、それもやっぱり「かつては夫にとって一番だった女VS現在の夫にとって一番であるはず私」の戦いにおいて「本当に勝てるのか?」と不安に思ったからだと感じた。しかも夫は死んでいるわけだし、なんで今更前妻との関係を復活させようとしているの?と言う疑問を本人に聞くこともできない。とかいいながら、女の痕跡をみつけちゃったら、私も取り乱したりするのかな。でもやっぱり、心が盗られてなかったら、私はなんでもいいし、今のところその自信があるな。取り乱したら笑ってくれ。

 夫はその後「最近あすちゃん美顔器でずっと二重顎ゴリゴリしてるけど、もしよければバレンタインのお返し、美容医療する?」とか言いながら湘南美容外科脂肪溶解注射の見積もりを取り始めてマジでウケた。「あすちゃんがまた可愛くなっちゃったらまた悪い犬が寄ってくるよ><」とか言いながら妻に整形を勧める夫。親友に話したら「驚いてる」と言われて「そりゃそうだよな」と我に帰った。


 6月、12月のブチ上がりの反動で、しっかりめに低空飛行気味。2月はダウナー入りがちというのは自己暗示だと思って、そんなことないふりしてたんだけどやっぱりダメ。もう認める、冬は本当に元気が出ない、調子が良くないとビールが美味しくない。外で人に会った後、家で抜け殻のようになる。しゅるしゅる〜と力が抜けて、見たくもないバラエティやアニメを垂れ流しながら、5時くらいにようやく眠りにつく。お風呂も夜には入れなくて、仕事があるから泣く泣く朝、浴室で凍えながらシャワーを浴びる。月曜日は在宅勤務なので、大抵は金曜日の夜から火曜日の朝までお風呂に入れない。後もう少しだけあったかくなって。