舌先から散弾銃

ただの日記です

3月作品群(日記付き)

 今回の写真は、全部違う人が撮影しています。撮影してくれた東長崎に住む老若男女の皆さん、本当にありがとうございました。

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年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず』

 この禅語は高校3年生の担任が、卒業式に黒板に書いた言葉。「僕は学校の校門にたどり着くまでの桜道を歩くこの季節、毎年この禅語を思い出します。毎年毎年桜は咲くけど、毎年毎年その桜をそばで一緒に見る人は違う。来年は皆さん、誰とどこで桜を見てるんでしょうね。僕からは以上です、卒業おめでとう」。なんてことを言われた。それ以来、私も桜を見るたびにこの冷酷さと慈しみに溢れたこの禅語を思い出す。

  それからしばらくして、毎年必ず一緒に桜を見ている人がいることに気が付く。禅語が骨の髄まで染み込んだ私は「いつかは変わるかもな〜」とかも思ったりもする。私たちは桜が咲く季節にほとんど国際恋愛のようなとんでもない遠距離恋愛をはじめ、2年後の桜が満開になる季節に同棲を始めた。東京の家賃の高さに辟易としながら物件を探していた私たちは、東長崎という街に辿り着く。私は学生時代をその一駅先の江古田駅に実家から2時間かけて通っていたから「今更かよ〜〜〜!」なんて思ったりもしたけど、今住んでいる家の扉をやっくんが開けた瞬間「うわ〜!ここしかない」と半泣きで騒ぐもんだから嬉しくなって、住むことに決めた。内見が終わった後に入ったサッポロ赤星を出す居酒屋は今でもよく行く。築約30年の2DK家賃10万円のお城は先日、契約更新をした。この街の好きなところ。都内がどこでも近いこと、友達が徒歩圏内に住んでいること、犬が幸せそうに散歩しているところ、子供が公園ではしゃいでいるところ、よく喋る美味しい中華を作るおじちゃんがいること、江戸前寿司を握るおばちゃんがいること、お豆腐屋さんのおばちゃんががんもどきをおまけしてくれること、美容師を引退したおじちゃんがやってるなんちゃって1000円カットがあるところ、外国にルーツがある人がすみやすそうにしている(ように見えているだけかもだけど)ところなど。なんだか知らないけど私たちはこの街ととても相性がいい。この街に住み始めて2年。結婚して2年目。当然だけどこの街にも桜が咲く。

 結婚式も延期。前撮りもなんとなく延期。そろそろ2年前に3万円で買った白いドレスが泣きそうなので、消毒液片手に桜が咲ききった東長崎の街を練り歩いた。通りすがる怪訝な顔した老若男女に「消毒液もあるので、もしお時間あれば一枚だけ私たちの写真をこのスマホで撮ってくれませんか」というお願いをして歩いた。東長崎に住むやっくんの中高の同級生にも撮ってもらった。同じく、東長崎に住む私の友人と その娘で次女(7才)にも撮ってもらった。彼女は、小沢健二魔法的ツアー告知の渋谷クアトロ前で、整理券がなく指を加えながら「何かあるかも」と棒立ちしている私の隣で、赤ちゃん(当時の次女!月日の流れ!)を前に抱えながら同じく棒立ちしていたお姉さん。当時私は大学生で、彼女の家と学校が近いこともあって長い時間をかけて緩やかに、でも確実に距離を縮め、めでたく(?)私が東長崎住人になったことでご近所さんになった。一人っ子で自分の話をするのがどうも下手くそな私にとって、とても頼れる優しきおねいさん。住み慣れ始めた街に咲く桜と私たちを、私たちより長く住む先輩たちに写真を撮ってもらうこと。私はやっぱり人間が好きだよ。

 

以下よくいただく質問

「明日香さんたちは喧嘩とかしないんですか?」するに決まっているだろ!!
「結婚生活どう?」名前が変わる以外大きな変化はない。私は仕事では新姓使っていて、これが結構便利。芸名のようで、仕事スイッチにもなる。 

「結婚って何?」結婚はおまじない。
「相手はどういう人がいいのか」
・顔/理由:顔が良ければ許せることが多い(ごめんな)。好きな顔だとなお許せる
・目の前でおならができる人/理由:辛いじゃん
・優しくない人/理由:優しい人はみんなに優しいよ。それでもいいなら優しい人が良いに決まっている。

 

テーマソング「最高の別れ!/工藤裕次郎


【LIVE】最高の別れ ! / 工藤祐次郎

 

手をつないで歩く2人は 最高の別れに向かっている
明日、台風が来るんだってさ
今はこんなに静かで好い夜だね
いつか忘れることは知っている
涼しい風に髪を乾かしながら
石畳を通りぬける藍色の町 どこまでも歩いてゆける

楽しかろうなぁ寂しかろうなぁ
なぜか悲しい なぜか嬉しい
たかがドレミの組み合わせに泣いたり笑ったり
手をつないだ2人は 歌っていた
泣けるほど綺麗な夜を歌った
風が吹けば飛ばされそうな心ふたつ
月明かりの空を 高く楽しく飛んでゆけよ
踊るように歩いてゆく

手をつないで歩く2人は 最高の別れに向かっている
選んだわけじゃないけどその時は来るみたいだ
最高の笑顔で終わらせてやる
何もなくてごめんな 寂しくなるつもりじゃなかった
海を見に行こうよ
36.7℃の微熱 風にころがる心
泣きながら歩いてゆく