舌先から散弾銃

ただの日記です

2014/03/20

小さい頃は、親というのはある種の神様的なもので、絶対的なものだったと思うんです。
「ママがいうことが全て」「パパのいうことは聞かなきゃだめだ」

私の家は、バリバリの亭主関白家庭なので、小さいころから「お父さんってすごいんだよ」って教え込まれてきた記憶がある。(今でもそう思ってる)

でもいつの日からか、
「(怒られるのが怖いから)ママのいうことが全て」と思っていたはずだし
「(怒られるのが怖いから)パパのいうことは聞かなきゃだめだ」って思うもので、
さらにいつの日からか、社会に出て、たくさんの両親ではない大人をみて、もまれると
「自分の母親というのは、この辺なのか」
「自分の父親はこの辺か~」と考えるようになる。
それは、地位とか、そんなんではなくて、賢さとか、人間性とか。そういうところ。
年月がたてばたつほど、両親というものは絶対的な存在から、”ただの大人”になる。
それが、「大人になる」ということで「自立する」ということなのだろうか。


どんなに頭がよくて、顔もよくて、友達にも優しくて、人脈があっても、
「本当にうちのお母さんは何も分かってない」とか「お父さんと同じ洗濯機で回さないで(こんな人本当にいるの?)」とか。
ちょっと、信じられない。
親の気持ち子知らず。子の気持ち親知らず。
幸いなことに、私の周りにいてくれていることたちは、皆家族を大事にしてます。
類友なのかな。

といいつつも私も家族の愚痴をグチグチ言ってた人間だし、今でも時たま思うけど。
強い気持ち・強い愛。心をぎゅっとつなぐ。
今のこの気持ち 本当だよね。

ずっーーーーと前から決まっていて、母・千秋とそわそわしながら楽しみに待っていた。
お酒買って、カレー用意して。
そしたら、帰ってくる日の朝に、39℃の高熱を出した、父・優。

次の日、心配して、宮原まで母と様子を見に行こうとしたら、
熱は下がって、昨日の仕事を終わらせるために(お休み取っていたはずだったのに)出勤しているとのこと。
ふまじめに見えて真面目なのは、父親譲りです。
父のアパートで待ち合わせして。一緒に車で帰ってきて。

卒業してから、初めて会ったんです。
「卒業おめでとう」を言われなくて、むくれてたんだけど。
「ウチのお嬢!!(ふざけて私のことを"俺のお嬢”とか呼ぶ)(ごくせんの影響)
髪染めたの!?内側だけ、変だよ変。
……うん、でもよくみたらおしゃれだな、にあってんなぁ。大人になったなー」
と、やたらに自分に似た笑顔で言ったのが、彼なりの「卒業おめでとう」何だと。
ツンツンしすぎて愛が伝わりにくいのも、父親譲りです。

お給料がね、出たんです。はじめての。
そのお給料でね、お酒、買ったんです。贈り物に。
320ml 500円×2

父が泣いてるのをはじめてみました。
ばれてないつもりなのだろうけど、写真見返したら、泣いてやんの。
しとしと。

「いやぁ、うれしいなぁ。うれしい。涙が出そうだ。」
と、隣でちみちみ。私もちみちみ。
「おいしい日本酒はね、水みたいなんだよ、飲みやすいの。これ大吟醸でしょ?この製法知ってる?アス?」と、レクチャー。
二言目には「いやぁ、久しぶりに帰ってこれて幸せだー、ねっ!お嬢もそう思わない?」

次の日。横浜に三人でデート。
高島屋、そごう。
友達とはいけない、行かない高級ブランドめぐり。
今度は、母が私の手をひき、
「よし、アスおいで。ティファニーのクロスハート知ってる?」
「よし、カルティエのラブリングみに行こう」
ミュウミュウプラダの派生系なんだよ」とそのブランド、ブランドのレクチャー。
お洋服が好きなのは、母親譲り。
目の保養になりました。

夕飯をたらふく食い。死ぬほど笑い。
そう、本当に、ずっーーーーーーと笑ってた。
うちの家族は、全員笑うと目がなくなる。両親譲り。

戻らないでほしいのに、今日、朝目が覚めて、起きたら、父は埼玉に戻ってた。
私に何も言わずに。