舌先から散弾銃

ただの日記です

気持ちメモー成仏&供養

7月20日
 2ヶ月半、ゆるやかに減量をしていて目標体重達成した(10月16日現在リバウンド中)。痩せてても丸くても私はかわいいし、盛大な惚気と思われて仕方ないが何をしていてもやっくんが「かわいい」と言ってくれるので「なんでもいいか」という気持ちになったりする。

7月21日
 車とフェリーで北海道へ。釧路→阿寒→網走→旭川→美瑛→苫小牧→白老→小樽→札幌などの道東一周コース。敷地内に国立アイヌ民族博物館などがある通称「ウポポイ」に行き、随分とアイヌのことを知る。「神は細部に宿る」ということもそうだけど、物を作るときにはその人の精魂みたいなものが宿る。とくに削るという動作はかなり込められると思う。石や木などの燃やすと元には戻れない一過性の素材は特にそのきらいがある。逆に布やガラスなどは凝固融解できる。その変化と対比についてはまたちゃんと考えたい。半永久的な変化について。

8月6日
 茨城県福島県いわき市南相馬市岐阜県宇都宮へ。もちろん全編車。この夏は本当に私ちょう運転したわ。帰宅困難区域を通った。何もかも「概念」になった町。信号は点滅を繰り返すだけで車は一度も止まらない。10年前で時が完全にとまっている家の中で気や木が生茂る。今はもう見かけないKDDIの色あせた看板が街の中にたたずむ。町中にセシウム量を知らせる電光掲示板がある。「セシウムの計測機が体温計になっただけだけだな」とかをぼんやりと考える。紫外線に晒され続けて真っ白になった店の看板。紫外線も目には見えないが人体に影響を及ぼす。原子力災害伝承館聞いた言葉を思い出す。「水素爆発しているんだから、冷静に考えてみみたら家の窓枠なんて直している場合じゃないのに直す手を止められなかった」。

8月14日
 家の近所によく行くお店ができた。ご飯が美味しくて赤星を出す店。店の予約をするときに名前だけで電話番号を言わなくて済むようになった。でも、私は彼(店主)にどさくさに紛れて「古堅さん」と呼ばれたことはない。そこが愛おしい。

8月20日
 高校の親友から結婚することを聞く。結婚は覚悟だと思う。私は覚悟を持ち続けられているだろうか。

8月23日

 大学の親友が夜中の1時に電話をかけてきてウチにやってくる。朝までフジロックを見る。「あすかが面白いままでいるのが結婚への救い」。私は覚悟を持ち続けられているだろうか。

8月28日
 髪を切る。仕事を辞めた記念日だったし思いっきり切ってみた。3年間のことを思い出す。

9月19日
 一周忌の祖母の親友きよことひょんなことから電話をする。「うけた情けは水に流せ、うけた愛は石に刻め」という祖母謎語録を教えてもらう。

9月21日
 再び福島県へ。reborn art fesに赴く。雨宮庸介「石巻13分」に感激をして、二日間で6回見る。うねりの中にある美しい瞬間。ある瞬間が瞬いてそれを残すために人は絵を描いたり踊ったり歌ったり書いたりする。

9月22日
 境界と対価について。フジロックとオリンピックを例に。

(同日)
 シクヌ:生きる、死なずに済む、命を取り留める、生き返る

10月1日
 おそらく外国に国籍があるガストで働いている人が、友達との2ショット写真を立てかけながらごはんをたべていた。その日の帰り道、駅ですれ違った子供が「どうして今年はとしまえんにいかないの?」と父親に聞いていた。としまえんはもうなくなっちゃったんだよ。